
こんにちは!デザイン部責任者の平野です。

【第1弾】ヘブンネットのデザイナーに「おまかせ」で依頼してみたら、どんなのができるの?
今回は上記の記事「ヘブンネットのデザイナーに「おまかせ」で依頼してみたら、どんなのができるの?」の内容で、弊社で上級ゾーンと言われる層の役職者のベテランデザイナー内藤貴之の場合ならどうなるのか紹介していきます!
まずは自己紹介からしてもらいましょう。
※部署異動となったため現在受注をしておりません※
自己紹介
内藤:「会社でコスプレしてんのか」とツッコまれること数知れず…上級職のくせに威厳の足りていない、岡山生まれのデザイナー。
他デザイナーからは【声優】っぽくて【ブランド狂い】の【カフェイン中毒者】とか思われており、若干キャラ渋滞気味。
コラムでも触れましたが、ヒアリングしながら作っていくことが得意なので、その片鱗に触れる機会があるかもですね!
興味を持っていただけたら幸いです!それではどうぞ!
今回制作したバナー

平野:作ってみてどうでした?
内藤:テイストは好みの感じだったので作りやすくて楽しかったですね。
平野:綺麗で可愛い感じでまとまりましたよね~。
内藤:ありがとうございます。
平野:では聞いていきますね。
制作時に気を付けたこと・こだわり
平野:このバナーにおいて、こだわったポイントはどこですか?
内藤:メイドらしく可愛い印象にはしたかったけれど、そちらに寄りすぎないようクラシックな感じも出したくて、少し固い印象と高級感を足すことも意識して制作しました。
平野:モチーフとか参考にしたものはあったりするんですか?
内藤:特にはないですね。可愛さと高級感を出せるようにだけ注意して試行錯誤しました。
平野:「可愛さ」「高級感」は一見対立するイメージで、両立するのは難しいと感じるのですが、それはどのようにして成立させたんですか?
内藤:「可愛さ」はカラフルな印象で色の数を多く出したり、風船のようなアイテムを使って表現したのと、バナー全体を覆うフレームだったりが流線的な動きではなく直線的で境界がクッキリしていること、またフォントが明朝と固めのゴシックを使用していて、かつ発色(彩度)を抑えて、少しばかりくすませた印象で大人っぽさというか少し綺麗目な印象と高級感を演出しました。
平野:そういう工夫で成立させたんですね。ちなみに写真セレクトの基準は?
内藤:「可愛い」かつ「メイド」だとが分かりやすい写真がよくて選択しました。
平野:そこまで写真ごとに大きな差はないような気がしますが、具体的に何で判断したんですか?
内藤:表情ですね。ポップすぎたり、砕けすぎている印象だったり…みたいなのもあったので、柔らかい表情ものを選択しました。
平野:なるほどですね。色調は元の状態から編集してますよね?
内藤:彩度を上げて、ピンクを足したりしました。あとは若干ピントが甘かったので、くっきり見えるような処理は施しました。
平野:バナー全体は彩度を上げないようにしていた中、メインの写真は逆に彩度を上げたんですね。
内藤:彩度をあまり統一しすぎると血色が悪くなったり、印象が弱くなったりするので、その辺りは調整しています。
平野:一見するだけでは分からないポイントですが、そういった微調整も大事なポイントですね。背景の白の帯?みたいなのはどっからのアイデアですか?
内藤:分かりにくいかもですが「M」「O」「E」をそれぞれ背景に入れていて、その「O」ですね。風船に「M」「E」を入れています。ちょっとした遊び心ですね。
平野:それは気づかなかったですね~。
内藤:写真一枚のバナーだと単調なイメージになってしまうので複数枚は入れたい。ただ支給画像には大きな差がないので、最初は紅茶だったりオムライスだったり、そういた写真を入れようとしましたが、ポップな印象になりすぎたので、黄色のガーリーな花柄を間に入れて背景の構成にカット割りを入れています。
平野:作りながら方向転換はしていきますもんね。でもそれが結果的にアクセントになっていて、くっきりした境界が多いので、少し固い印象が演出できているって感じですね。
デザインを解説

①話の中で「固い」と表現していた部分は角にある飾り系や淡い色合いボヤっとした印象にせず、フレームに罫線をつけ、境界をハッキリすることで明確な空間を仕分けていて遊びの少ない「固さ」を表現している。
②さらに文字情報はバナーに対して中央揃えでこれも遊びの少ない配置になっていて「固い」表現方法になっている。
③先ほどまでの固さと逆にアイテムはカラフルかつ遠近感があり、動きのある配置になっていて、①②の処理だけでは退屈な印象になるところが、遊びを足して補完できている。
話の中であった対立したイメージに対してのアプローチが程よく成立していますね。このバナーだけを見ると分かりづらいかもしれませんが、他デザイナーのバナーと見比べると、目指していたポイントが違うのだと分かりますね。
どういう依頼が作りやすい?
平野:作りやすい依頼とかはありますか?
内藤:作りやすいという感じではないですが、方向性だったり、なんとなくの希望だけお伝えいただければ、お打ち合わせもしながらでも提案は可能ですし、写真のセレクトや適切なデザインテイストだったり、より納得いただけるような提案をすることが可能です。
平野:じゃあ明確なサンプルやラフが欲しいみたいな事ではないってことですね。
内藤:そうですね。デザインを依頼するって難しく、何を伝えればいいとか言語化が難しいと思うので、悩んだ時点でお話や相談を頂ければ納得いただけるラインまで一緒に考え制作していけます。
平野:それは心強いですね!
まとめ
今回は内藤貴之の制作物を紹介致しました!
よく店舗様と打ち合わせをしながら制作しているのを見かけるデザイナーで歴も長く、引き出しも多くあるので色々提案している姿が印象的なデザイナーです。納期が長い場合も多いのですが、都合のつく方でデザインについて困ったことがあるなら、ぜひ一度相談してみてください!
※部署異動となったため現在受注をしておりません※