
こんにちは!デザイン部責任者の平野です。
突然ですが、
「言ったとおりにしかデザイナーが修正してこない!」
日々デザインを依頼する中で、こう思った経験はありませんか?
初稿で気に入るものが上がらなかったとき、修正の依頼をすると思いますが、
修正って本当に難しいですよね…。
今回はこれの解消方法について触れていきます!
過去記事の紹介とその違い
過去にも「修正」について下記の記事を投稿しておりました。
ここではクオリティの高い広告を制作してもらうにあたり、何をチェックして修正すればいいのか。を紹介していました。

【第3弾】どうデザインを依頼して、何をチェックして修正指示を出せばいい?
今回はそもそも修正をどう伝えたらいいのか?を紹介していきます。
具体的な「指示」が原因

うまくデザイナーに指示・意図が伝わらない…
実は指示が具体的過ぎることが原因で起きるケースが多いのです。
指示が具体的過ぎるとそのまま指示通り修正をして返してきます。
デザイナーによっては「言われた通りにやった」となり、たとえデザイン的に違和感があったとしても
「ん~でも指示通りだし、一度出してみよう」という判断になるんですね。
ただ指示をした側からすると…
「いやいや…確かに指示はしたけれど、これじゃおかしいと思わないのか?」
「プロなら自分で考えて提案してくれよ!」
「こっちがもっと色々具体的に指示しないといけないのかよ!面倒だ!」
はい。ごもっともですね。
そしてさらに具体的な指示によって、さらにドつぼにハマってしまって、
修正回数の上限となり「ふざけんな!」という結果になってしまうんですね…。
解決には「意図」を伝えること

具体的な指示がダメだということは、ふんわり言えってこと?となりますよね。
ふんわりでは確かに伝わりません。別の負のループへの入り口となってしまいます。
仮に「赤色に変更してください」と指示したとしましょう。
赤に変更した結果、デザインに合わなければ再度修正ということになります。
ここで大事なのが…
「なぜ赤にしたいと思ったのか」
という根底の「意図」が大事になります。もし「強調したい」と思ったのならここがポイントです。
デザイナーによっては「赤」と指示が来た際に、どこに何を思ったのだろう?と、
「おそらく”強調したい”が根底にあるから赤にこだわらず強調の方法を提案しよう」と
需要を察知することに長けているデザイナーもいます。これは優秀なデザイナーですね。
ただしほとんどの場合「赤」と指定があるのに、あえて「赤にしない」と選択するのは勇気がいることなんです。
「ここを強調したいです。例えば赤とか…」と伝えてもらえるとGOOD!
このように伝えていただくと見合った方法を探すようにデザイナーの思考回路が働きます。
文字だけだと分かりにくいので図を載せておきますね!

言葉にするのは難しい…

「意図」を伝えればいいというのは分かったけれど、言葉にするのは難しいですよね…。
これはデザインを指導する立場になっても同じく思います。
デザイナーにとって分かりやすく意図を伝える。という必要はありません!
感じたことをそのまま言葉にしていただければ様々な背景から推察することが可能です。
例)
「複数枚のバナーを実際に並べたときに何かボヤ~とするんよね」
→ページ内で統一感を持たせすぎて、訴求内容が視覚的に分かりにくくなっているかも?
「なんかパッとしない」
→そもそものデザインテイストのすり合わせが必要かも?サンプルや参考画像を用いて聞いてみよう!
「もっと一目でわかる感じにできる?」
→バナー内に記載する情報の優先順位が分かりにくい?もしくは情報が多すぎるのかもしれない。
といった感じで考えたりすることができます。
もちろんデザイナーの経験や感じ方によって差異は出てしまうものでもありますが、
大事なのは、重要なバナーやこだわりをもって制作したいデザインについては…
「デザイナーとコミュニケーションをとること」
が大事です。1回のメッセージで全てを伝えようとせず、デザイナーからのヒアリングなど、
複数回のメッセージのラリーを通して、すり合わせや・調整をしていくことも重要なんです。
まとめ
今回の記事はいかがでしたか?
修正を円滑に進めるには予めデザイナーと複数回のラリーを想定して、
「指示」ではなく「意図」を伝える。というお話でした。
とはいえ多くの場合は、ある程度おまかせでいいものを上げてほしい。これが本音ですよね。
相性のいいデザイナーは必ずいると思いますので、まずは気になるデザイナーを探してみてください!
それでは!